ピマズンでグラフィックデザインが上手くなるって本当!?
こんにちは、ラクガキアートプロジェクト「ピマズン」です。
この度、「Art Book Osaka 2024」にてマエデ出展決定にあたり、アートブックPimazenも販売することとなりました。
作品掲載数は120点、めくるたびに数々の様々な世界観のラクガキアートに出会い、刺激を与えてくれます。
そして、「ピマズンってなに?」という方のために、急遽コラムを公開いたします!
↓↓ピマズンというワードをご存じない方は、ぜひこちらをご覧ください!↓↓
https://camp-fire.jp/projects/view/644537?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show
ピマズンでグラフィックデザインが上手くなるって本当!?
総勢100人以上が参加したこのピマズンプロジェクト。デザインに関わったメンバー達は、口を揃えて「デザインが上達した」と話します。
その理由を探るため、今回緊急アンケートを実施。そこで明らかになった、ピマズンで特に上達が見込めるデザインスキルをまとめました。
1 造形センス・色彩センス
デザイナー達が上達を実感したスキルとしてもっとも多かったのが「構図を考える力(造形センス)」です。グラフィックデザインにおいて、素材の配置やレイアウトは基本中の基本。バランスが良すぎるとつまらないし、悪すぎると気持ち悪い。いかに気持ちの良い配置バランスで構図を作れるかが、作品の良し悪しにつながります。ラクガキからアート作品を作る際、デザイナーはまず題材となるラクガキの配置決めから入ります。遠近感、余白…無限にある構成案から、ベストな案を見つけ出します。
自由度が高い分、デザイナーとしてのセンスがシビアに反映される。自分の得意不得意が浮き彫りになる。デザイナーは、それに否応無しに向き合うことになる。それに伴い、基礎力である造形センスは磨かれます。
これは、色彩センスも同じです。ピマズンでは、もっとも気持ちの良い色彩構成を、無限にある色から考え出す必要があります。これは、駆け出しデザイナーが一人前になるために避けて通れない、まさにデザインセンスの筋トレと言えます。
2 発想力
次に多かったのが、発想力です。ピマズンでラクガキをアート作品にする上での厳守事項は「題材(ラクガキ)を主役にデザインする」の一点。他は基本的に自由で、デザイナーの発想に委ねられます。
発想力は、それまで自分の中に蓄積してきた「知識量」に比例します。加えて、それらの知識を場面に応じて引き出す力が必要です
今回、ピマズンの制作過程で、デザイナーは新しい刺激に触れ続けました。アイデア出しのため、画集やアートブックを読みあさる。別のデザイナーの自分とは異なるアプローチを見ることで、新たな視点を得る。周囲から知識をインプットすると同時に、自分の作品に落とし込みアウトプットする。これを繰り返すことで、デザイナー達の発想力は強化されていきました。
デザインは理屈や理論といった「思考」に偏りすぎるとダサくなると言います。理論ではなく右脳を中心に使うピマズンは、デザイナーとして欠かせない「発想力」を高めます。
3 デザインツールのスキル向上
特にデザイン歴の浅いメンバーや、いつも決まったデザインツールを使ってきたデザイナーにとって、ピマズンによるデザインツールのスキル向上と言う面も大きかったようです。
仕事では使わない加工をすることで表現の幅が広がることはもちろん、ツールに慣れることは、作業のスピードアップにも直結します。根気の要るツールスキルの習得も「アート作品を作る」と言う目的があることで、継続できたと言う側面も。
その他にも、観察力が鍛えられた、デザインの視点が広がったなど、様々な側面からデザイン上達を実感したという声がありました。
アート作品ゆえに、正解・不正解はなく、悩むことも多いかもしれません。しかし、悩んだ分だけデザイナーとして成長できるのが、このピマズンです。そして、悩んだ末に当初は予想もしていなかった作品に出会えるのも、ピマズンの醍醐味です。
駆け出しデザイナーやデザイン勉強中の学生はもちろん、いつも同じものしか作れないとモヤモヤしているデザイナーなど…。一皮剥けたいと思った時、このアートの種類や凝り固まった脳を柔らかくする機会を与えてくれるピマズンにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
制作:アフリカさん/にくこさん
撮影:なぎさん
ライティング:うえしんさん
構成・編集:タニシタさん