デザインは数㎜の世界である。
こんにちは、前田デザイン室のヒロムです。
7月6日に前田デザイン室の社会実験プロジェクト「ぬけだ荘」のwebページが公開されました。
「ぬけだ荘」というのは、悩みを持つ人たちのために、現状からぬけだしたい人の人生を動かすことを支援するプロジェクトです。
プロジェクトの詳細と活動報告記事も公開しているので、こちらも是非読んでみて下さい。
ホームページはこちら↓
Webページ作成にあたって、私は素材のデザインやバナーデザインなどを担当させてもらいました。
私が経験した中でも、皆さんに最もお伝えしたいのは、「書籍の装丁」についてです。と言っても、まだ世の中に実在する本ではありません。とはいえ、このプロジェクトのゴールは書籍化。みんなが目指すゴールとしての旗印として機能しないといけないから、大事な役目です。
なかなか関わることのない分野のデザインで貴重な体験。
それだけでもワクワクしてたのに、幸運な事に前田さんからのプチ鬼フィーも受ける事が出来たので、大満足です!
そもそも、プチ鬼フィーとは、「鬼フィードバック」の簡易版と思って勝手に名付けてます(笑)
その「鬼フィードバック」というのは、前田デザイン室代表の前田さんが丁寧に正解へ導くフィードバックです。
「駆け出しデザイナーや学生さんのデザインの理解に役立つ」と好評いただいて人気なんですよ‼
そんな良い想いをさせてもらった今回の装丁、完成までの道のりをお伝えしていきたいと思います。
装丁はモックアップ素材から始まる
今まで、バナーデザインや名刺を手掛ける事はありましたが、サンプル品を作成するのは初めてでした。
見た人がイメージ出来るように、実際にありそうに見えるよう作成する必要があります。
「帯付きの本」という使えそうなモックアップ素材をずっと探してました。
やっと見つけて、デザインを考えて組み立てていく…
よし、完成した!と意気揚々に前田さんに提出。
ベースのモックアップ画像が上製本になってるからか絵本ぽく見える。
ビジネス書っぽくしたほうがいいかな。
あっ…確かに。
この書籍はビジネス書をイメージしてます。だからこの装丁だとハードカバーだからイメージが違いますよね。
装丁をする以前の問題で躓いてしまいました(笑)
サンプルを見せる時に、目的に沿った素材を扱わないといけない事に気づかされた瞬間でした。
目的を意識すれば見え方も変わる
モックアップ素材を修正し、改めて前田さんに提出!
どんなフィードバックが返ってくるのか…ドキドキ…。
キタ―――――‼(((o(*゚▽゚*)o)))
本来、一発合格を貰えるようにと思うぐらいに頑張らないといけないのに、フィードバックを貰えることに喜びを感じてしまう(笑)
この時に私が考えていたのは、
・なぜ、別のタイトルを提案してきたのか?
・何を優先的に伝えようと考えているのか?
・全体の雰囲気や世界観はどうすれば良いのか?
と前田さんが出したコメントの通りに修正するだけでなく、意図を理解しようとしてみました。
キッカケは、同じチームのYUCCAさんがツイートした記事を読んでの影響だったから。
オペレーターにならないよう注意して作成し、いくつかの案をwebメンバーに見てもらう。その中から2つに絞る。
一枚目はこれ
前田さんからのフィードバック内容を、そのまま反映させてレイアウトを調整してみた。
二枚目はこれ
自分なりのビジネス書籍のイメージ、ぬけだ荘の雰囲気を壊さず、シンプルに分かりやすく伝わるような世界観を意識して作り直してみた。
結果的に、二枚目のデザインが採用されました。
目的が明確になってくると、デザインの印象もがらりと変わるもんだと実感しました。
初体験!数㎜の世界!
ここからが鬼フィーの真骨頂、「数㎜の世界」。
(これ、勝手に私が言ってる言葉です)
やっと出来た!と思っても、前田さんからの細かいアドバイスが出てくる。
自分が気づけてなさすぎて、少し落ち込む…
イラレやフォトショの機能に頼り過ぎてはいけない、結局は人の目で見るんだから、文字を並べただけではダメなんですね…
文字間隔や行間、アイコンの位置など、数㎜の調整をするだけで全体が整う。
この数㎜の違いに気づけるのが、プロのデザイナーさんであり、アマチュアとの違いなんだろうなと気づく。
ただ言われただけの事をするなら誰でも出来るので、修正してから自分の目でもう一度確認する。
他に違和感はないか?風通しは良いのか?もっと良くできるところはないか?を考えて修正する。
よし!今度こそ出来た!問題ない!と意気揚々に提出する。
え⁉そこも⁉ホンマや‼
改めて見ると違和感を感じ始めて、自身のOK基準の低さにまた肩を落とす…。
更に、「!」のサイズにも意識が向いていなかったことに気づかされる。
今度こそ!と気合を入れて修正し、提出。
前田さんからの返答は…
「おっけい!おつかれさま!」
ありがとうございまーーーーーす!!(´;ω;`)
提出期限もあったので、何とか無事にプチ鬼フィーが終わりました。
デザインの精度を上げるにはフィードバックされるのが一番
今回のプチ鬼フィーで、目から何枚鱗が落ちたことか…(笑)
それぐらいに、前田さんからのフィードバックは自分にとって、デザインに対する見え方が大きく変わった体験でした。
今まで自分が「これで良いだろう」と思っていたことが、いかに甘くて相手に伝わらない内容であったかを思い知らされました。
ただアウトプットするだけでは、何も気づけないし、視野が狭くなっていくだけ。
こういった、専門家の人に見てもらえる環境にあればデザインだけでなく、色んなスキルが伸びてくると思います。
「デザインの勉強をしていきたい。でも、学校に通えないし、何をしたら良いのか分からない。」
と思っている人には、「前田デザイン室」は本当におすすめです。
・ソフトの扱い方やデザインのルールが学べる。
・実践経験が積める。
・プロのデザイナーさん達からフィードバックがもらえる。
デザインの奥深さを知れるオンラインサロンです。
少しでも気になった方は、是非「前田デザイン室」へ!