情熱高志バナー03_181212

「情熱高志」第3号 ーデザインと漫画のはざまでー

このマガジンは、デザイナーから漫画家に転じた「まえだたかし」が記す前田デザイン室限定コンテンツ「たかしの世界」に加筆修正し、再編集した密着ドキュメンタリーレポートです。


〈前回までの道のり〉
漫画家としての道のりを、一歩ずつではあるが、確実に歩み始めた前田。徐々に描くことにも慣れ始め、原稿を出す回数も多くなってきた。このままペースをつかみたいところだが…



***



コルク・佐渡島氏からの激励や周囲からの期待を受けながら、漫画家としてペースをつかみ始めた前田。これからさらに「漫画家」としての活動が熱を帯びていく、そう誰もが思っていた矢先のことだった。

(「たかしの世界」より抜粋)


もっとも身近なパートナーからの言葉。
それは、私たちが感じる以上に、前田の胸に刺さったことだろう。

悔しい。

だからこそ、見返したい。

ふと、昔の記憶がよみがえる。

(「たかしの世界」より抜粋)


学生時代、前田には、弓道のスポーツ推薦で進学できるチャンスがあった。
しかし、当時の前田は、母にこう伝える。


「絵を、習いに行きたい!」

これまで、縁のない世界に挑戦しようとする息子に、母は戸惑い、反発し、皮肉も言った。


しかし、そこを乗り越えたからこそ、今の「デザイナー・前田高志」がある。

(「たかしの世界」より抜粋)


実際に漫画を描いてみて、わかった。
漫画家への道のりは、想像以上に厳しいもの。
とんでもなく、大きな山へ挑もうとしていると、痛感した。

強がりや決意をしながらも、ふと本音が漏れる。
私たちは、そんな前田の人間らしさに、惹かれるのかもしれない。

そんな彼だからこそ、「まえだたかし」だからこそ、描ける漫画がきっとあるはず、と信じている。


しかし、決意とは裏腹に、なかなかペンが進まない。

漫画家宣言をしたにも関わらず、いまだにデザインの仕事に時間を奪われている。

そんな自分に、苛立ちを覚える。

(「たかしの世界」より抜粋)


そこで、覚悟を決めた。



デザイナーから漫画家への転身。
このように、あらためて周りの人に宣言することで、自分に大きなプレッシャーをかけてみる。

デザインへの想いは、まだある。
しかし、今は漫画に集中したい。
「漫画を描きたい」という想いを、決意として強く宣言した。


この宣言は、漫画家としての道のりに、新たな道しるべを立てることになる。


第一線で活躍する、かわぐちまさみさんと、漫画家としての対談が決まった。


自分の現在の立ち位置や、方向性を見つめるには、ちょうど良い機会になるはず。


さらに、メディアの取材やトークイベントへの参加が、続々と決まっていく。



漫画家としての幅が、どんどん広がっていく。


(「たかしの世界」より抜粋)


デザイナーから漫画家へ。
前田の行動は、一つの宣言から確実に変わっていった。

前田自身の言葉が、その未来を生み出しつつある。

(「たかしの世界」より抜粋)

佐渡島氏からの言葉が示すように、少しずつではあるが、未来が近づいてくるように感じられる。


さて、ここでお気づきだろうか。


そう。

この数日、私たち編集部を含め、前田が書いた原稿を、誰も見ていない!!

まだか!
早く!

漫画家として活動する姿を見せてくれ!



漫画家としての思考や着眼点、想いは日々、高まってきている。
それが形になったものを、私たちは首を長くして待っている!


強い気持ちをもちながらも、時に弱音を吐き、それでも懸命に一歩ずつ前へと進んでいく。

強いけれど弱い、そんな前田の人間味のある姿が私たちは大好きで、だから応援したくなるのだろう。


頑張れ、たかし!
語った未来に進むため!
描いて描いて描きまくれ!!



***



最後までお読みいただき、ありがとうございました。私たち「情熱高志」編集部は、これからも「漫画家 まえだたかし」に密着し、情熱をもって描く彼の姿を書き記していきます。あなたも私たちとともに、彼のまんが道を見守っていきませんか?

「情熱高志」は毎週水曜日21時に配信します。
次回の配信は、12月19日を予定しています。
お楽しみに!


***


テキスト・編集:大久保 忠尚浅生 秀明
バナーデザイン:土田 真巳
編集長:浅生 秀明


いいなと思ったら応援しよう!