「情熱高志」第3号 ーデザインと漫画のはざまでー
このマガジンは、デザイナーから漫画家に転じた「まえだたかし」が記す前田デザイン室限定コンテンツ「たかしの世界」に加筆修正し、再編集した密着ドキュメンタリーレポートです。
〈前回までの道のり〉
漫画家としての道のりを、一歩ずつではあるが、確実に歩み始めた前田。徐々に描くことにも慣れ始め、原稿を出す回数も多くなってきた。このままペースをつかみたいところだが…
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コルク・佐渡島氏からの激励や周囲からの期待を受けながら、漫画家としてペースをつかみ始めた前田。これからさらに「漫画家」としての活動が熱を帯びていく、そう誰もが思っていた矢先のことだった。
(「たかしの世界」より抜粋)
もっとも身近なパートナーからの言葉。
それは、私たちが感じる以上に、前田の胸に刺さったことだろう。
悔しい。
だからこそ、見返したい。
ふと、昔の記憶がよみがえる。
(「たかしの世界」より抜粋)
学生時代、前田には、弓道のスポーツ推薦で進学できるチャンスがあった。
しかし、当時の前田は、母にこう伝える。
「絵を、習いに行きたい!」
これまで、縁のない世界に挑戦しようとする息子に、母は戸惑い、反発し、皮肉も言った。
しかし、そこを乗り越えたからこそ、今の「デザイナー・前田高志」がある。
(「たかしの世界」より抜粋)
実際に漫画を描いてみて、わかった。
漫画家への道のりは、想像以上に厳しいもの。
とんでもなく、大きな山へ挑もうとしていると、痛感した。
強がりや決意をしながらも、ふと本音が漏れる。
私たちは、そんな前田の人間らしさに、惹かれるのかもしれない。
そんな彼だからこそ、「まえだたかし」だからこそ、描ける漫画がきっとあるはず、と信じている。
しかし、決意とは裏腹に、なかなかペンが進まない。
漫画家宣言をしたにも関わらず、いまだにデザインの仕事に時間を奪われている。
そんな自分に、苛立ちを覚える。
(「たかしの世界」より抜粋)
そこで、覚悟を決めた。
デザイナーから漫画家への転身。
このように、あらためて周りの人に宣言することで、自分に大きなプレッシャーをかけてみる。
デザインへの想いは、まだある。
しかし、今は漫画に集中したい。
「漫画を描きたい」という想いを、決意として強く宣言した。
この宣言は、漫画家としての道のりに、新たな道しるべを立てることになる。
第一線で活躍する、かわぐちまさみさんと、漫画家としての対談が決まった。
自分の現在の立ち位置や、方向性を見つめるには、ちょうど良い機会になるはず。
さらに、メディアの取材やトークイベントへの参加が、続々と決まっていく。
漫画家としての幅が、どんどん広がっていく。
(「たかしの世界」より抜粋)
デザイナーから漫画家へ。
前田の行動は、一つの宣言から確実に変わっていった。
前田自身の言葉が、その未来を生み出しつつある。
(「たかしの世界」より抜粋)
佐渡島氏からの言葉が示すように、少しずつではあるが、未来が近づいてくるように感じられる。
さて、ここでお気づきだろうか。
そう。
この数日、私たち編集部を含め、前田が書いた原稿を、誰も見ていない!!
まだか!
早く!
漫画家として活動する姿を見せてくれ!
漫画家としての思考や着眼点、想いは日々、高まってきている。
それが形になったものを、私たちは首を長くして待っている!
強い気持ちをもちながらも、時に弱音を吐き、それでも懸命に一歩ずつ前へと進んでいく。
強いけれど弱い、そんな前田の人間味のある姿が私たちは大好きで、だから応援したくなるのだろう。
頑張れ、たかし!
語った未来に進むため!
描いて描いて描きまくれ!!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。私たち「情熱高志」編集部は、これからも「漫画家 まえだたかし」に密着し、情熱をもって描く彼の姿を書き記していきます。あなたも私たちとともに、彼のまんが道を見守っていきませんか?
「情熱高志」は毎週水曜日21時に配信します。
次回の配信は、12月19日を予定しています。
お楽しみに!
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テキスト・編集:大久保 忠尚・浅生 秀明
バナーデザイン:土田 真巳
編集長:浅生 秀明