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「情熱高志」第6号 ー人間力こそ漫画力ー

このマガジンは、デザイナーから漫画家に転じた「まえだたかし」が記す、前田デザイン室限定コンテンツ「たかしの世界」に加筆修正し、再編集した密着ドキュメンタリーレポートです。


〈前回までの道のり〉
大阪でのトークイベントに、「さよなら」というコピーを添えた前田。
18年間の仕事を語りつくし、「デザイナー引退宣言」をした。
さあ、これからは、ひたすら漫画家の道を進むのみ!
作品は、なかなか描き上げられないけれど…。



***




描いて、描いて、描きまくれ!」と、前田を煽り続ける私たち「情熱高志」編集部。


でも……

物語を生み出し、形にすることが、そう簡単にいかないのは、よくわかっている。


何世代にも語り継がれる大河ロマン、死闘を繰り広げる永遠のライバル……
なんて壮大な話じゃなくても、起承転結のストーリーを自分の頭から捻り出すのは、たくさんのエネルギーが必要。

完成した原稿のことを、読者は気楽に「漫画」と呼んでくれるけれど、形にするには、命を削るようなものと、思わず言いたくなるぐらいの力がいる。


作画も大事だが、そこにたどり着くまでのシナリオ、キャラ設定、ネームなど、これらの工程も当然ながら重要なこと。


そしてこれらの工程は、「スピード上げるぞ!」と意気込んで、簡単に早くできるような、効率化できるものでもない。



物語の作り手」という自覚をもつと、身の回りで起こることや感じることのすべてが作品のヒントに、資料に、財産になると、気づいてくる。
「デザイナー引退宣言」した後の前田の言葉から、それは確実に感じ取ることができた。

(「たかしの世界」より抜粋)


このコツコツとした積み重ねが、「まえだたかしにしか、描けない作品」に繋がる。


彼は、他にどんなことが漫画に通じると考えているのだろうか?
頭の中の声を、もっと聞いてみたくなってきた。





12月10日。
前田デザイン室内で、漫画家・かわぐちまさみさんとのオンライン対談が行われることになった。

かわぐちさんとの対談を前に、前田はこんなことを考えていた。


だが、残念ながら「漫画仕上げてアドバイス」は、できなかった。



対談は、和やかな雰囲気で行われ、終始明るく笑顔で話してくださったかわぐちさんと、穏やかな口調の前田の姿が、印象深かった。

漫画家になったルーツ、好きな作品から作画におすすめのツールに至るまで、「漫画」についてのかなり濃い話が語られた。


かわぐちさんの言葉に強く励まされ、対談は終了。



(「たかしの世界」より抜粋)


「負けない」と最後に言い切った決意が、頼もしいし、彼らしい。
その調子で、強く進んでもらいたい!





年が明けて2019年、本格的に漫画家の道を進む前田。
いよいよ、たくさんのネームや作品が見られるだろう。
次の作品が公開される前に、現段階での最新作を、ここで紹介しておくとしよう。

テーマは「こっとん
こっとんとは、オンラインサロン「前田デザイン室」メンバー(男性)のこと。

前田デザイン室が昨年の夏に刊行した雑誌「マエボン」を、熱意のある彼は、個人でまとめ買いして販売することを宣言した。

そんな彼の熱い想いへの感謝と、彼から購入してくださる方への特典として、前田が描き下ろした漫画、それが「こっとん」。
特典であることから、ここですべてを公開することはできないが、特別に少しだけご覧いただくとしよう。


(続きが気になる方は、ぜひこっとん氏より「マエボン」のご購入を!!)



今後、どれくらいのまえだ作品が見られるのだろうか?

感情を解放するエッセイ漫画から、彼が本当に描きたいストーリー漫画へ繋がるまでの道には、どんな景色が見えるのだろうか?


負けるな、たかし!
頑張れ、たかし!
描いて描いて、描きまくれ!






(「たかしの世界」より抜粋)


あまり長く作品が見られなかったら、ホントにおケツ叩いちゃうかもしれません。


文末に語られていた「いいアイデア」も、私たちは、実現の日を首を長くして待ってますよ!
たかし先生💕


***


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私たち「情熱高志」編集部は、これからも「漫画家 まえだたかし」に密着し、情熱をもって描く彼の姿を書き記していきます。
あなたも私たちとともに、彼のまんが道を見守っていきませんか?

「情熱高志」は毎週水曜日21時に配信します。
次回の配信は、1月16日を予定しています。お楽しみに!


テキスト・編集:土田 真巳浅生 秀明
バナーデザイン:土田 真巳
編集長:浅生 秀明

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