みんなで楽しく辿り着いた街 -粗ドット素材サイトDOTOWN制作秘話-
粗ドット素材ダウンロードサイト【DOTOWN(ドッタウン)】の制作チームによるお披露目会が、2月6日に行われました。
各メディアに取り上げられたり、取材を受けたり、Twitterのリツイートの勢いもまだまだ止まりません。私たちの予想をはるかに上回る大反響となったDOTOWN(ドッタウン)の裏側には、どんなストーリーや想いがあるのか。
話題のDOTOWN(ドッタウン)お披露目会に潜入します!
DOTOWN(ドッタウン)誕生秘話
2020年12月ごろ、前田デザイン室 公式Instagramの投稿で粗ドット制作がスタートしました。
きったー:当初はママさんが多く、前田デザイン室のプロジェクトとしては珍しく、昼間にミーティングをしていました。インスタグラムの話はもちろんですが、家事や育児のちょっとした息抜きとして緩く楽しんでいました。
開始当時から前田さんからは「ダウンロードできるようにしたい」と言われていたんですが、仕事も家事もあるからこれ以上の時間を割くことは難しい…と、ひっそり蓋をしていました。
前田:うん、そうだろうなと思って黙ってました(笑)。もちろん、ダウンロードサイトに着手して欲しいとは思ってたけど、僕から強制しちゃうとそれは仕事になっちゃうからね。
きったー:そうだったんですね。それで、ある日前田さんの公式LINEで不定期開催されているお悩み相談コーナーに個人的な自分の悩みを送ったんですが、話の流れで「ダウンロードサイトを進めたいね」と言われて、やるしかないとなりました。
この頃にはインスタグラムチーム内でドット作りの楽しさが伝染し、徐々に制作メンバーも増加。楽しさの連鎖で熱が高まっていたところだったのも後押しになり、ダウンロードサイトをプロジェクトとして始動することに。そこからたった4ヶ月で完成しました!
個性は出すけど世界観は一つ
総勢70名の総力を結集したDOTOWN(ドッタウン)。
デザインやドット絵に触ったことがない人も参加できる仕組み作りには、苦労もあったそうで…
ゆっくら:粗ドットはゲームのドット絵とはちょっと違って、前田さんならではという印象でした。前田デザイン室公式として既に数があったので、全体的な世界観を見つつ、みんなで楽しく作れる仕組みを作っていった感じです。
いろんな方の協力を得て「前田さん、どういう想いで作っているのかな」って、過去の素材を全部探し集めて、共通点とか色合いとか大事にしてるところを研究した上で資料を作りましたね。
前田:粗ドットって参加しやすいけど、世界観がバラバラになりがちだと思ってて。そこを言語化してくれてたのが効いたんだろうね。
ゆっくら:そうなんですかね。いろんな要素が含まれてるので、すごく難易度の高いミッションでした。
※前田さんの粗ドットに込めた想いはこちらから。
また、デザインソフトを持ってない人も参加できるようにと、制作にはFigmaを使用。みんなの参加意欲を高めるために、こんな工夫もされていました。
ゆっくら:忙しさから素材作りが停滞してしまった時、やたらと祭りって名前を付けては、みんなでzoomに集まって作るFigma会とか、参加したいけどできない人のためにお着替え会(既存素材の色変え)とか、月1~2で開催してましたね。
前田:優しいなぁ…祭りって前田デザイン室っぽいよね。大変なことを楽しくするっていうのがいい。
前田:Figmaってみんなで同じ画面を見ながら同時に作れるんですね。なんか僕、遥か彼方から世界を見降ろしてるんですけど、どうしたらいいんですか(笑)
きったー:前田さん、Google Mapの海にいるみたい(笑)
初めての操作に戸惑う前田さんにFigma担当のやぶさんがレクチャーつつ、Figma上で前田デザイン室メンバーとリアル制作を開始。前田さんの作業をみんなが手伝いにくるのを見て…
前田:なにこれ、めっちゃおもろい。全員でうんこの新種作ろ!
前田さんの思い付きから、お披露目会が終わるまでにFigma参加メンバーでうんちの新種を作るというミッションが。
結果、誕生したのは『うんち猫』。
是非ダウンロードしてみてくださいね。→ダウンロードはこちらから
ちなみに、サイトの”トップに戻る”のアイコンは…なんと『においたつうんち』(笑)
永遠の童心を掲げる前田デザイン室らしさが、ここにもしっかり根付いています。
ロゴや動画のヒストリー
こちらのロゴ制作にも、1ヶ月以上かかったんだとか。
最終的には最初に提案したものに近い形になったそうですが、ここに至るまでには鬼の検証地獄が…
うめちゃん:ドットを意識したフォントにするのは決まったんですけど、そこからはひたすら検証ですね(笑) 色々意見を言い合う内に「カラフルなロゴが可愛い!」ってなって、色の組み合わせをまた検証しました。
前田:もう、どう違うかわからない…あ、色の違いね!
うめちゃん:そうなんです(笑) どれがいいのかわからないからひたすら組み合わせたんですよね。で、前田さんに見せるわけです。
このフィードバックをきっかけに、さらにシンボル案、ゆるキャラ案など、迷走に迷走を重ね、出来上がったのが現在のロゴなんだとか。前田デザイン室の方はアーカイブで当時の迷走の様子も見られます(笑)
そして、何度も再生したくなるカウントダウン動画。
最初はリーダーの「カウントダウンバナーをみんなで作って盛り上げたい」という提案から始まったんだそう。
うめちゃん:外部に向けて作らないといけないので、色々悩みました。『8日前なら蜂』のような数字を連想したバナーやGIFも考えたんですが、作る側の楽しみが少なくなってしまって…リーダーからの助言もあって、みんなで作るという視点が抜けてたなということに気が付いたんです。
で、ヘルピングをかけると、手を挙げてくれる人がたくさんいて色々な案を出してくれるんですよね。そうやって何度もみんなで話し合いながら方向性を探りました。
提案とフィードバックを数回繰り返し、カウントダウンバナーの方向性は3つの軸で考えることに。
そこでたどり着いたのが、動画!
でも、この時すでに公開7日前…にも関わらず、制作についてみんなで意見を出し合う内に、メンバーの意欲が高まり動画を2本作ることに。担当を細かく分けて、みんなで取り組むことで公開に漕ぎつけたんだそうですよ。
きったー:プロジェクトリーダーとして、いろんな人に楽しく関わってもらうのが一番いいという思いから、水を差すようなことを言ってしまって落ち込むこともあったんです。でも、前田デザイン室に入ったばかりの人が参加してくれて、他の人と仲良くなるきっかけになれたのもよかった。
出来上がった動画を見た時、自分たちが作ったドット絵に命が吹き込まれて、これからお披露目される…っていうこのプロジェクトのストーリーと被って、朝からガチ泣きしました(笑)
前田:楽しいとか盛り上がるのもいいけど、そうするとブレちゃう。リーダーとして全体を考えて判断しないといけないこともあるよね。
きったー:そうなんです。でも、DOTOWNチームは元々インスタグラムから派生したチームだったので既に信頼関係があってとてもやりやすかったし、その後もたくさんのメンバーが参加してくれて、私が「これをやってください」と言わなくても「これやりましょうか?」と名乗り出てくれる人がいたり、困ってる時には誰かが助けてくれるいいチームでした。DOTOWNに関わってくれたメンバーのお陰でこうやって素晴らしいサイトが出来上がったのだと思い、とても感謝しています。
DOTOWN(ドッタウン)これからどうするん?
色々なメディアに取り上げられたり、有名クリエイターが作品を提供したいと手を挙げてくれたり、嵐を巻き起こしたDOTOWN(ドッタウン)。お披露目会では、今度の展望もお話しされました。
そんな中、前田さんからサプライズ報告が!
色々とお問い合わせをいただいているので、今後は様々なコラボを予定しているんだそう。ご興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせくださいね。
その他にもメンバーからはこんな野望も…
これからの展開が楽しみなDOTOWN(ドッタウン)。
制作に関わった方々のお話を聞いていて感じたのは、主語が「みんな」だということ。
チームで、みんなで、楽しくやる。
そんな前田デザイン室の文化が垣間見える、素敵なお披露目会でした。
そんな素敵な仲間と、楽しい一生分の体験をしてみたい方は、是非一度遊びに来てみては!?
きっと、新しい自分に出会えるはずです。