安心してさらけ出せる環境づくりが、伝説のイベント誕生への一歩となった
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安心してさらけ出せる環境づくりが、伝説のイベント誕生への一歩となった

前田デザイン室・公式note

オンラインコミュニティ・前田デザイン室(通称:前デ)では、現状に悩みや不満を持つメンバーがそれぞれのモヤモヤから「ぬけだす」ことを目的とした社会実験的プロジェクトを行っています。

プロジェクト名は「ぬけだ荘」。

モヤモヤを抱えたメンバーがバーチャルアパートメント「ぬけだ荘」の仮想住人となり、互いの現状や取り組みをさらけ出しながら、一歩一歩、着実に「ぬけだし(=目的達成)」に近づいていく。そのプロセスをドキュメンタリーに追う、社会実験プロジェクトです。

今日は、前回に続き「ぬけだ荘プロジェクト〜名企画誕生編〜」をお届け。
ぬけだ荘内のイベントで特に好評だった相談室、ぬけだ荘ラジオ、泥酔会が生まれた経緯、伝説となった回の裏側、主催者の想いなどを中心に熱く語っていただきました。


はやぶさくん/Webディレクター

Webアプリ、広告デザインを得意とする株式会社setのWebディレクター。2020年3月から前田デザイン室に参加。2020年4月に現在の会社に転職してから悩んでいたディレクターとして未熟な自分からぬけだすためにぬけだ荘プロジェクトに参加。その後、プロジェクトマネージャー、Webサイト制作のディレクターなど獅子奮迅の活躍をしている。

Twitternote

まさみん/求人広告代理店

2020年8月から前田デザイン室に参加。ぬけだ荘プロジェクトはショムニ的事務職からぬけだすために参加。その後活動を重ねるうちに最後までやり切れないことを克服することに目標を変更。その結果晴れて事務職から求人広告代理店への転職に成功した。

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みんなが安心するからこそ、相談室の価値を高めてくれた


ーー今日は「相談室」「ぬけだ荘ラジオ」「泥酔会」の話をお話できたらと思います。最初に相談室についてですが、どのような経緯で始まりましたか?

はやぶさ 相談室は1月にスタートしました。僕がプロジェクトマネージャーになってから、自分のことで精一杯過ぎて、住人についてほとんど知らないと思ったことがきっかけです。気軽に話せる場所がほしくて作りました。「ぬけだ荘」住人ならば参加は自由にしていて、悩みがあるメンバー
当初、「毎週やろう」という話になったんですが、すべてを僕でまわすのはしんどいなって思っていたら、まさみんが手を挙げてくれたんです。そこから、僕とまさみんが隔週で相談室をやるようになりました。

まさみん 新卒のときに会社の上司が「しゃべるは離す」というフレーズをおっしゃっていて、紙に書くでもいいし、しゃべるでもいいし、とにかく吐き出すことが大事だよと言われたのを覚えていて。

もともと私、自分のやることにとにかく自信がなかったです。ただ、自分のぬけだし活動の一つとして、何かイベントをやってみたいと思っていたので、普段の自分ならやらない体験だと思って手を挙げました。

ーー相談室はうまく運営できていましたか?

まさみん 誰かに相談してるときって、答えが欲しくて自分の悩みを話しているわけじゃないときもあるじゃないですか。だから、基本的にアドバイスはしないで傾聴するスタンスを取りました。チャイさんに「相談室」のバナーをつくってもらったときにも、それをお伝えしてから作ってもらいました。

「まさみん相談室」開催時のバナー


ーー噂では、「まさみん相談室」はすごい大好評だったと聞いています。はやぶささんも、「まさみん相談室」を覗いていた時期がありましたよね?

はやぶさ 僕はあまりタイミングが合わなくて、じつはそこまで見れてはないんです。ただ、毎回みんなが感動に包まれてるとは聞いています(笑)。

まさみん ありがとうございます。恐縮です。

はやぶさ 僕とまさみんだと、相談のスタイルも違くて。僕の場合は、相談より“悩みがあったら、僕にちょっとぶつけてみない?”みたいな感じで、音楽を流しながらカジュアルな雰囲気でしゃべっていました。


一方、まさみんは悩みをちゃんと聞いて、どうやったら軽くできるかみたいなところを重視していて、一人一人とすごく向き合って相談に乗っていました。

※まさみん相談室:悩みを抱えるぬけだ荘住人がまさみんさんと1on1形式で普段言えない悩みなどをはきだすイベント

まさみん 私は「まさみん相談室」のルールとして、話は否定しないで最後まで聞くようにする、相談室では何を言ってもいいけど外で誰かに話さない、という2つの基準をつくりました。それと、安心して吐き出せるように多少の暴言もアリにしていましたね(笑)。


ーーなるほど。実際に開催した感想はどうですか?

まさみん 1回目は「私なんかがイベントを立てても誰も来ないかも」と本当に思っていました。だからこそ、イベントに参加してもらい、話していただいたことは本当にありがたかったです。もともと自己嫌悪になりやすい性格が影響して感謝の言葉を素直に受け取れないところがありましたが、イベント終了後によかったと言ってくれるのを聞くと、いい効果があったのかなと思ってます。それに伴って、私自身の自己肯定感も少し上がったと思います。

ーー吐き出したいものが溜まっているときに、聞いてくれる人がいるのは全然違いますよね。

まさみん そうですね。モヤモヤしてる状態のまま話した後にスッキリしたのと、スッキリしないでは全然違うと思うので、この機会を是非活用していただけたらいいなと思って開催していました。

ーー悩みを吐き出してスッキリした住人が多いと聞くと、まさみんさんの包容力は素晴らしいんだと思います。

はやぶさ いくら包容力が素晴らしいと言われても、本当に信頼してないとしゃべらないですよね。まさみんが先に心を開いてくれるからこそ、住人も「自分も心を開いてしゃべろう」ってなってくれたんじゃないかなって思います。

まさみん ありがとうございます。恐縮です。

本気で制作したからこそ、伝説の回が誕生した


ーー次は、「ぬけだ荘ラジオ」の話もしたいなって思ってて。まず、ぬけだ荘ラジオの概要、始まった経緯を教えてください。

はやぶさ ラジオは2020年の10月ぐらいに、後でお話する泥酔会で、元テレビ局のADという経歴を持っていたたまこさんという方が、「ラジオ番組的なのやりたいよね」という話を、相当酔っ払いながら話していました(笑)。そしたら、その場にいた前田さんが「やろうよ」と言い、僕が「じゃあそれ企画しましょう!」と言ったのがスタートでした。

基本的には、元ADの女性メンバーを中心に構成、裏方サポート、YouTube配信のバックアップなどを行っていました。

ーー私も「ぬけだ荘ラジオ」聴いてましたが、濃い回が何回もありました(笑)。毎回ゲストをお呼びしていましたよね?

はやぶさ そうです。毎回、前田デザイン室内のメンバーをゲストに呼んで、2人のパーソナリティと一緒に話すのが定番でした。

第2回は女性メンバー3人でぬけだ荘ラジオに参加する経緯やリスナーのぬけだしエピソードなどを語っていました。第3回は前田さんをゲストに迎えて、将来の展望や恋愛相談などを語っていただき、あまりの面白さにその回は伝説になりました。第4回は、ゲストにゆったんを迎えて、偏愛やカードゲーム『Desig-win』プロジェクトでリーダーになってからのエピソードなどを語っていました。





ーー最初に話す内容を決めておくんですか?

はやぶさ 話す内容の構成を作ったり、ちゃんと台本とかも用意するなど、結構本気でやっていました。ただ、その場のノリや雰囲気もあるから、台本の内容は先に話して、あとは流れに身を任せる感じです。

ーーちなみに、まさみんさんはどの回を聞いていましたか?

まさみん 全部聞いてます。本当にサムネイル、BGM、効果音などが徐々にアップグレードされていってて、すごい聞きごたえがありました。

はやぶさ ちなみに、第三回ぬけだ荘ラジオは抱腹絶倒するくらい面白い内容です(笑)。

まさみん 私、涙流しながら笑ってた気がします!

はやぶさ めちゃくちゃ面白かったんですが、番組に出ている身としてはけっこう焦りましたよ(笑)!途中長くなりすぎて収集つかないと思って、前田さんの話をなくなくカットしたりしました。もう本当、そのときの僕の気持ちを誰かにわかってほしい(笑)。前田デザイン室のアーカイブには残っているので、聞きたい人がいたら寝る前に聞くことをオススメします。


コミュニケーション不足解消から伝説のイベントへ


ーー最後に「泥酔会」ついてお聞きしたいですが、まずは「泥酔会」が始まったきっかけを教えてください。

はやぶさ 「泥酔会」は、ぬけだ荘の中で一番最初に始まった企画だと思います。ぬけだ荘が始まった当初、けっこう中心メンバーにシャイな人が多くて、打ち解けて話ができる場所があればいいな、と思ったのがきっかけです。

最初は、前田さんともう1人のプロジェクトマネージャー2人ばっかりが喋って、それ以外の人たちは結構静観していましたね。

ーー最初は、話すのに苦労していたんですね。

はやぶさ そうですね。僕も入会して間もなかったので、前田さんへの接し方が正直わかりませんでした。もっとみんなで会話したいと思い、”お酒の力を借りたらみんなしゃべれるんじゃない?”とメンバーと話したのをきっかけに、「泥酔会」がスタートしました。

最初の「泥酔会」は人に言えない悩みを、お酒の力を借りてさらけ出すのが目的でした。もちろん「ぬけだ荘」内のイベントとして始まったんですが、その後、前デのイベントとしてやれるじゃんみたいな話になり、そこからは「ぬけだ荘限定」とは謳わず、前デのメンバーなら誰でも参加できるようにしていましたね。

だから、参加者も多かったですし、前デの毎月の新歓の後に泥酔会をやっていました。そのおかげで、その月の前デの新メンバーが何人かはそのまま残ってみんなで盛り上がってましたね。あまりアクティブじゃない人にも、なるべく「良かったら今泥酔会やってるんだけど来ない?」って声を掛けるようにしていました。


ーーきっかけはどうあれ、一度打ち解けると参加の意味合いが変わりますよね。泥酔会の司会は、はやぶさくんでしたっけ?

はやぶさ 当初はふじっこと2人でまわしてたんですけど、途中から入って来た酒豪の女性メンバーが司会として積極的に回していたのを見て、その人に泥酔番長に任命しました。

ーーたしか、その女性メンバーは一升瓶を持って、今日呑むお酒を紹介していたイメージしかないです(笑)。

はやぶさ そうそう。本物の酒豪が来たぞ、みたいな(笑)。

まさみん あと、毎回「泥酔会」の中でトークテーマをつくって、グループトークできるように細かく進行してもらっていたのは、すごくありがたかったです。

はやぶさ 特にiPadにあるアプリを使って今日のテーマを映した演出に驚きました(笑)。

ーー私自身は、ぬけだ荘には参加してないんですけど、Discordを見た時にすごく楽しそうな印象を持ちました。

はやぶさ 彼女はそういう演出が上手でしたね。あと、深夜2時〜3時ぐらい爆睡していた人がいたのを小耳に挟みました。

ーー途中で寝落ちしたんですか?

はやぶさ 多分画面オンにしたまま、寝落ちしていました。

まさみん そう。画面オンで体が見えなくなって、いびきだけ聞こえていました。

はやぶさ ほかにも元AD出身の女性メンバーが、夜中1時ぐらいに頭を後ろに倒して変な体勢で寝ていました(笑)。

まさみん あと、その人は突然必死の形相で相当大きいどんぶりにわかめスープをものすごい勢いで入れて飲んでいましたね(笑)。

ーー「相談室」「ぬけだ荘ラジオ」「泥酔会」のお話をおうかがいしてきましたが、最後に、これらのイベントをやってみて何か今に繋がることや、やってよかったことはありますか?

はやぶさ 今、いろんな企画をやって、それぞれに試行錯誤しながらどんどんブラッシュアップされた感じがします。まずやってみて多少うまくいかなくても失敗とは思わないですし、次に生かせばいいな、って思います。その経験は、すごく大事な気がしています。

まさみん 最初は、「やりきらないからぬけだしたい」という宣言をしていましたが、「ぬけだ荘」でのイベントや相談室でいろんな方と話したことで、自分自身のぬけだし宣言も変わったんですよね。「あ、本当に自分が抱えてる悩みはこうじゃないな」って。それで宣言を「ショムニ的事務職からぬけだしたい」というのに変えて、転職をめざすことにしました。今は転職先も決まり、現職の有給消化期間に入っています。ぬけだ荘に入ったときは想像もしていませんでしたが、確実にいろんな影響をもらって自分の人生が変わってきた、と思っています。

(終)

こんなに素晴らしいイベントは果たしてあるのだろうか?


今回の記事のライティングを担当した前田デザイン室41期の黒羽大河です。

実際に「泥酔会」に参加したり、「ラジオ」のアーカイブ、「相談会」の感想ツイートを拝見してみると、改めてぬけだ荘の「相談会」「ラジオ」「泥酔会」の内容の濃さに圧倒されました。

「ぬけだ荘」プロジェクトは2021年10月末で終了しましたが、これからも「泥酔会」は前田デザイン室のイベントとして継続して開催されてほしいし、「相談室」「ラジオ」も何か別の形で開催するのであれば、足を運んでみたいと思います。

はやぶささん、まさみんさん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

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〈クレジット〉

インタビュー:テル

ライティング:黒羽大河




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前田デザイン室・公式note
元・任天堂デザイナー前田高志が率いるクリエイティブ集団、前田デザイン室の公式noteです。 「おもろ!たのし!いいな!」をモットーに、世の中に新しいクリエイティブを大量投下し続けます。 https://camp-fire.jp/projects/view/66627