前田が訊く_内田圭__2_

教育にアートを。塾2.0の実現へ

前田デザイン室の才能達を室長が掘り下げる「前田が訊く」企画。
第3弾は、鹿児島で学習塾を経営する内田圭さんです。


きっかけは「前田高志」

前田:そもそも前田デザイン室に入ろうと思ったきっかけは?


内田:入ろうと思ったきっかけは、前田さんの存在です。


前田:そう言う気がした(笑)。


内田:今まで「デザイン」ってものの意味が分からなかったんですよ。でも、みの編(箕輪編集室)に入って前田さんの言葉とか作品を見た時にシビれました。


前田:おー、素晴らしい。メッセージくれましたもんね。


内田:シビれてすぐにメッセージを送りました!


前田:なんか熱かった気がする(笑)。「関西に行くので会ってください」って書いててくれたよね。何を見てくれたの?


内田:「本人の中の秘めてるところを出して、全体的にデザインする」というようなことを書かれていたんです。


前田:じゃあ、みの編がきっかけで僕のことを知ってくれて、前田デザイン室に興味持って入ってくれたということね。入ってみてどんな印象?思っていたことは?


内田:「やっぱりな」って感じです。熱量も高いし、動きも早い。皆さんのその専門性も高いので入ってからもシビれてます。


前田:ふふ(笑)。確かにキャリアが長い人は多くて、みんな行動力もあるし色々聞けるよね。


内田:そうですね、なんかもう皆さんのコメントを読んでるだけで勉強になります。


水泳から教育、そしてデザインの世界へ


内田:仕事は学習塾を経営してます。塾の中でも個別指導なので、生徒ひとりひとりとしっかり向き合ってやる塾ですね。


前田:生徒は何人ぐらいいるの?先生もやりながら経営している感じ?


内田:小中高合わせて30人くらいで、アルバイトの大学生に先生をやってもらいながら、塾長として経営しています。


前田:塾はいつ頃からやってるの?


内田:今年36歳になるんですけど、25歳からなのでちょうど10年ですね。自分で塾を立ち上げたのは2年前からです。


前田:そうなんだ。塾で働くきっかけって何だったの?


内田:大学を卒業してすぐスイミングスクールで働いていました。1歳の時からずっと水泳をしていて、高校もひたすら泳いで、大学でも科学的に水泳を学んでました。水泳しかない人生だったんです。バイトもスイミングスクールで、そのまま就職したんです。ただそこのスクールの人と合わなくて。1年ニートしたあと、違う道を探そうと思って、今の仕事に辿り着きました。


他人のためならいくらでも頑張れる

前田:好きなものってなに?休みの日に何してるのかな?


内田:
休まないですね。もう仕事が好きで。


前田:休まないかぁ。休みがあっても仕事?


内田:塾が休みの日は、町おこしのようなことを今やっていて。鹿児島市から車で1時間くらいの所にある温泉宿を復興させようって取り組みをしています。有志のメンバー数人で地域の人と交流してどうしたら若い人が来るかを話し合ってます。


前田:「頑張ることが好き」なのかもしれないね。


内田:そうかもしれないですね。オンラインサロンに入ってからウェブやアートに興味を持って、その勉強をしたり、実際にソフトをいじるのが楽しくて。


前田:水泳もずっと続けていたみたいだし、「何かに打ち込むこと」が好きなんじゃないかな。


内田:そうかもしれません。あまり働いている感覚もないですし、他人のためならいくらでも頑張れる、って感じですね。


前田デザイン室でやりたいこと1:多動力の実践

前田:前田デザイン室で、どういうことをしていきたいかっていうのを聞きたい。


内田:2つあって、1つは35年で塾と水泳しか知らなかったので色んな自分の知らない世界に飛び込んで、やれることを選ばずに全部やっていきたいなと思ってます。


前田:なるほど。


内田:箕輪編集室でも感じたり、『多動力』(幻冬舎・NewsPicks Book)を読んだり、キングコングの西野亮廣さんにお会いして話したことがきっかけで、まず行動してみようって思考になりました。前田デザイン室でも同じでまず行動しようと思っています。


前田:僕も西野さんのサロン入ってたんですよ、最初。でもなんか熱量がすご過ぎてもういいかなーって(笑)。


内田:西野さんが投稿するとすぐにコメントが付きますもんね。


前田デザイン室でやりたいこと2:教育にアートを

内田:もう一つは教育に携わっている中で、アートの要素を加えることでもっと勉強に強弱を付けられないかな、と。


前田:アートで強弱か。


内田:勉強ができる子って、文章を読むときでも「要はここを読めばいいんだな」って自然と気付けるんですよね。それが苦手な子にはできなくて、全体的にボヤーっと読んじゃうんです。だからそれをアートによって気付かせられないかなって。


前田:僕の娘も、理科の勉強できるような、ほとんど絵柄でポイント的に文字が入ってるイラスト集みたいな小さい本を持ってたよ。さらっと空き時間に見るみたいなものだけど、それはすごい良いなあと思った。僕もこういう本売りたいなあと思った。


内田:高校受験とか大学受験でも、イラストが結構入った参考書とかが最近人気になりつつあるんですよ。


前田:インフォグラフィックスというか、目で覚えるって感じなのかな。


内田:そうですね。イラストがあったほうが脳にバチーンと焼き付けられるんで。前田さんの力も借りながら、そういうことにも挑戦していきたいです。


前田:インフォグラフィックスはやりたいと思ってて。寄藤文平さんっていうイラストレーターとデザイナー両方やる人がいて。装丁とか見たら「あ、この人だ」って分かると思う。過去に出版した『ウンココロ』(実業之日本社)って本は、色んなウンコを全部イラストで学べるの。あと『死にカタログ』(大和書房)っていうのもあるんだけど、死に方がばーって羅列されてる。それもインフォグラフィックスで面白くて、色々気付きがある。ああいうのやりたいなってちょっと思ったりしてる。


内田:あー、分かりやすいですね。早速アマゾンでカートに入れました(笑)

(ちなみに、前田デザイン室にはインフォグラフィックス部があり、メンバーで図解に挑戦中です。)


塾2.0を実現したい

前田:うっちーのビジョン。将来的に人生かけてどこに辿り着きたいんだろう。


内田:今やっている塾を5年以内に3教室まで増やしたいですね。店舗の数を増やすだけじゃなくて、もっと勉強の仕方自体を新しく構築したいです。勉強の仕方に関しては自分の中に今までに概念とイメージがあって、アプリとか色んな形で具現化したい。それを発展途上国などで教育のインフラの役に立てればと思っています。


前田:へー、素敵。そのために今は色々吸収しているんだ。


内田:自分の中では「塾2.0」って勝手に呼んでるんですけど、ただ勉強させるんじゃなくて子供達に「本物の人」を知ってもらいたいんです。本物の人の話を聞いて、そこから何かを感じて欲しいなって。そういう機会をきっかけにモチベーションを上げて勉強の効率にも繋げる勉強法を生み出したいですね。


前田:面白いね。


内田:鹿児島って東京に比べたらそういう機会が少ないので、自分が動いて鹿児島をもっと盛り上げたいなって思っています。


既に数々の「本物」の話が聞けるイベントを鹿児島で開催!今後の内田さんの活躍が楽しみです。


◆内田圭さん
twitter:https://twitter.com/kei_realize

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聞き手・カバー画像デザイン:前田高志

テキスト・編集:大久保忠尚

編集長:浜田綾


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