見出し画像

「安さで売るってことは誰でもいいってこと。」#金持ち貧乏デザイナー イベントレポート!!

こんにちは、前田デザイン室24期のさおりです。

9月25日(金)21時から、株式会社nanocolor川端康介さん(以下、川端さん)と前田デザイン室室長で株式会社NASU前田高志さん(以下、前田さん)によるトークイベント「金持ちデザイナーと貧乏デザイナー」が開催されました。視聴チケットは1120名もの方にお申込みを頂き、大盛況のイベントとなりました!

イベントバナー


打ち合わせの時点で、興味深いお話をたくさんされていたお二人。どんなイベントになるのかワクワクでした!打ち合わせの様子を前田デザイン室のみついさんが素敵なイラストと一緒に紹介して下さったので、ぜひ読んでみて下さい。

前田さんのイベント紹介記事はこちら。


イベント開催経緯

このイベントは、前田デザイン室で制作した『マエボン2』のクラウドファンディングに支援していただいた、川端さんへのリターンです。このリターンの支援金はなんと30万円!リターンの内容は、前田デザイン室があなたのイベントをプロデュースするというもの。

画像3

川端さんいわく、前田さんは楽しそうなことをたくさんされているので、とにかく一緒に何かしたかったとのこと。このお金の使い方がすでに勉強になりますね…!

川端さんにご支援を頂き完成した『マエボン2』は、こちら


登壇者プロフィール

アセット 1

川端さん
株式会社nanocolor 代表取締役/マーケティングデザイナー
27歳の時に未経験でアクセサリーショップのEC事業立ち上げの責任者になり、独学でECサイトを運営。30歳の時に起業し、「EC」「美容/コスメ」「マーケティング」に特化した制作会社を立ち上げる。
note:https://note.com/kwbt_a
Twitter:https://twitter.com/nanocolorkwbt


前田さん

前田さん
株式会社NASU 代表取締役/クリエイティブディレクター/デザイナー
大阪芸術大学デザイン学科卒業後、任天堂株式会社 企画部にて約15年間、宣伝広告デザインに従事。2016年にフリーランスとしてスタート、2018年に株式会社NASUを設立。
note:https://note.com/tmaeda
Twitter:https://twitter.com/DESIGN_NASU


川端さん、前田さん登場!

登壇者コールの後、お二人が登場しました。前田さんの気合の入り方がすごかったですね…!

スクリーンショット (8)

イベントは、コメント欄に寄せられた質問に答える形で進行していきました。たくさんの質問を頂き、皆さんの関心の高さを感じました。その中の一部をご紹介していきます!


どうやって値段をあげましたか?

スクリーンショット (24)

川端さん:以前は、低単価のLPでも、頼まれてもいないのにめちゃくちゃ考えて、色々提案していたんです。そしたら、コンサルみたいと言われるようになって。じゃあこれをサービスの一つに組み込んで値段をあげられないかと考えて、10万円にしてみました。それでもお客さんは来たんですよね。低単価でやってた時のお客さんは来なくなったけど、この値段でも頼んでくれる人はいるんだと知ることが出来ました。値段ってこうやって上がるんだ、と実感できましたね。

前田さん:僕も、単価を上げたらお客さんが変わりました。個人事業主が多かったけど、徐々に経営者が増えていきました。安くしていた頃は目の前のお客さんしか見えていなかったけど、思っているより世界は広いんですよね。デザインにお金を払ってくれる人が、こんなにもいるんだと知れました。自分が経営者になって知ったけど、お金を使いたいタイミングがある人っているんですよね。そういう人が頼んでくれたりします。

川端さん:単価を上げたければ、自分より単価の高いデザイナーに依頼してみると良い勉強になると思います。あとは、高級なレストランや服屋さんとかで、内装や店員さんの質の違いを体験して、値段が高い理由を分析します。すると、こういうお店は気弱な姿勢の人には仕事を頼まないよな、と気が付く。こういう体験を、自分のお金を使ってたくさんした方がいいと僕は思います。

前田さん:高級なお店と比べて、自分のやっていることの価値はどれくらいなのか。自分の価値を知ろうとしないのに、値付けなんてできない。

川端さん:正しく自分を俯瞰する必要がありますよね。そのためには比較対象をたくさん持っておかないといけない。その比較対象をきちんと見定めることが大事ですね。


顧客を作るために値段を下げるのはあまり良くない?


前田さん:絶対ダメなやつ。

川端さん:値段を下げるのはいつでもできるので、最終手段です。それ以外の工夫、どうやったらお客さんに知ってもらえるかなど、お金以外のところでまずは考えるのがいいかなと思います。

前田さん:安さで売るってことは誰でもいいってことなんですよ。

川端さん:いや本当に。安さで売るってことは誰でもいいってことなんですよね。


このお話が心に刺さった人が多かったようで、ツイッター上でもたくさんのコメントがありました。



デザイン業界を知らないクライアントとの工数や時間と値段のすり合わせは、どうすればいい?

スクリーンショット (40)

前田さん:僕も最初、工数とか時間で考えてた。けど、それをするのは貧乏デザイナー。工数とか時間は値段つけやすいけど、やっぱりよくない。

川端さん:会社の規模が大きくなって横展開していく時に、ある程度の体系化は必要ですけど、試行の数は増やした方がいいとも思っているので、工数は増やしてもいいのでは?と思っています。こういう質問が出るということは、お金と工数が合ってないと感じてる人が多いのかな?

前田さん:割に合わないってことですよね。

川端さん:ビジネスとして考えないといけないのかな。前田さんは楽しそうにやってるなと感じさせて、この人に頼みたいと思わせる。うちは、ここに頼んだら売れると思われるように見せている。見せ方、ブランディングのひとつかもしれません。

前田さん:割に合わないとか工数で悩んでいる人は、テンションが上がる金額、めっちゃ頑張れる金額で仕事を受けてみるといい。これの積み重ねで、僕は単価が上がっていきました。発信することで自分を知ってもらって、この人のフルパワーが見たいと思ってもらうのがいいと思う。


借り入れをしたことはありますか?

スクリーンショット (73)

(お金にまつわるトークイベントということで、半沢直樹のモノマネが時折飛び出す展開に。この写真は伊佐山部長のモノマネ中。)


前田さん:お金を借りられるのがどれだけ凄いことか、会社作るまでわからなかった。会社作って税理士さんに言われたのが、お金を借りた方がいいと。順調な時に借りて、ちゃんと返して、信用を高めておいた方がいいと教わって、借金のイメージが真逆になった。借金は悪みたいなイメージだったけど、借金できるってすごいことなんだと知りました。

川端さん:例えばフリーランスでも100万円くらい借りて、5年以内にその100万円をどうやって返しきるか計画を立てる。そのお金がある間に5万円のロゴを20万円にする方法を考える。こんな風に仕事のやり方を変えて、単価を上げながら、生活するお金を得ておくのが融資の考え方なんじゃないかなと思います。

前田さん:フリーランスでもそういう融資は受けられるので、そのやり方はめちゃくちゃありだと思います。僕は法人化して投資マインドがわくようになりました。昔は固定費が何かもわかってなかったし、今期の目標金額も立てていなかった。こういうのは知らないと、イメージ湧かないですよね。川端さんは僕にとって未来の人。自分より少し先のフェーズにいる人の話を聞くのはとても勉強になります。


独立したいけど勇気が出ない。決心するためのアドバイスはありますか?

前田さん:勇気がわかないようであれば、やめたほうがいい。って言われて、それでもやるって人なら独立すればいいと思う。ドリームキラーって実は大事で、こういう人たちに言われてやめてるようであれば、独立はやめておいたほうがいい。反対を押し切って会社やめる人が、独立していくと思います。




配信中、ここでご紹介しきれないほどたくさんの質問やコメントを頂き、大盛況だった今回のイベント。なんとTwitterにてハッシュタグがトレンド入りしました!!

アセット 3-100

終了予定時刻を過ぎて延長戦になりましたが、最後までたくさんの方が視聴して下さっていました。お二人の実体験に基づくお話に、刺激を受けた人も多かったのではないかと思います。他の話題も気になる方は、ぜひTwitterにて「#金持ち貧乏デザイナー」で検索してみて下さい!

川端さん、前田さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!!


テキスト:髙沢 紗緒里
バナー制作:土田 真巳
監修:浜田 綾、遠藤 良二
進行:前田 真里


▼前田デザイン室
https://camp-fire.jp/projects/view/66627


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?