「情熱高志」第10号 ー 漫画マン たかしの “はじめの一歩” ー
このマガジンは、デザイナーから漫画家に転じた「まえだたかし」が記す、前田デザイン室限定コンテンツ「たかしの世界」に加筆修正し、再編集した密着ドキュメンタリーレポートです。
〈前回までの道のり〉
漠然と漫画家に向かうのではなく、何をどうやるのか整理した上で、しっかり歩みたい前田。そんな思いの数々をコルク佐渡島氏に伝えたところ、明快な助言をもらえた。前田は、漫画道を歩むべく、今一度、心の帯を締め直す。だが、慌ただしい日常は変わらぬまま、2018年は幕を閉じた。
※創刊号から第8号までをまとめた、第9号(総集編)はこちら。
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この「情熱高志」は、「たかしの世界」の掲載日から何週か遅れるペースで書いている。
前号までは、2018年の模様を記していたが、本号より2019年のことを記していく。
2018年の暮れ、SNSやイベントで「来年は、漫画家に専念します」と宣言していた前田。
その「来年」が、いよいよ「今年」に。
さあ、新しい年の幕開けだ。
まえだたかし、漫画家元年の始まりだ!
(「たかしの世界」より抜粋)
“焦りすぎず、ひとつひとつクリアして進んでいこう”
そんな、具体的なビジョンを見据えた言葉。
目標への階段を、一段ずつ大切に上がろうとする前田の姿が、目に浮かぶ。
そして、新年にふさわしく、決意の言葉が表明された。
(「たかしの世界」より抜粋)
「漫画マン」
前田オリジナルの表現。
自分を漫画家と呼ぶにはまだ早い、
だが、今年はとにかく漫画漬けの年でいくんだ。
そんな決意の表れ。
相変わらず忙しそうな様子が、日々のSNSから見受けられる中、
「漫画マン」を体現する出来事があった。
「東京ネームタンク」にて、前田は3日間の講座を受けることになった!
ここでは、漫画家(志望者)向けに、
ネーム(漫画のコマや構図を示したラフ)制作や技術向上のための講座が行われている。
ガシガシ手を動かすんだ!、というエネルギーに満ちあふれたひと言。
……しかし。
(「たかしの世界」より抜粋)
初日がほぼ講習とは、読んだ私も予想外。
漫画は、描いてそれを直してもらう、という単純なものではない、と知る。
「行動を伴った言葉」に対する前田の共感から、講座内容の重みがうかがい知れた。
(「たかしの世界」より抜粋)
日々、漫画に時間を費やしたくても、思うようにならないことが続く前田。
それが今日は、頭から湯気が出そうなぐらい沸いてきてしんどくなるほど、漫画で1日を費やしている。
漫画家まえだを応援する者の一人として、この状況をとても嬉しく感じた。
相当疲れているだろうが……
そして最終日。
(「たかしの世界」より抜粋)
前田が漫画について語るとき、絵の練習などは「恥ずかしい」と述べることが多い印象がある。
しかし、漫画家宣言からまだ2ヶ月ほど。
自信が伴わないのは、仕方がないのではないか。
実際、この日に描かれたものの一部が「たかしの世界」には投稿されている。
ネームであるため描き方は極めてシンプルだが、内容は明らかに創作漫画。
いつか描かれるであろう「ヒット作」を、チラ見せしてもらった気分。
とてもワクワクしてくる!
こうして前田は、漫画漬けの3日間を無事に終えた。
それからしばらくたった頃、「たかしの世界」に、こんなスレッドができた。
(「たかしの世界」より抜粋)
どの顔も、ただ絵を描くトレーニングではなく
“漫画を前提とした顔”……
怒りや焦りが見える。
感情を込めた、「表情」を描いている。
この人物たちの周りを罫線の枠で囲む、そんなイメージで思い浮かべてみると……、何やら人物たちが、こちらに訴えかけているようだ。
まるで、漫画の1コマのように見えてくる。
東京ネームタンクでの3日間に、スケッチブック。
前田が年初に掲げた「漫画マン」の「一歩」は、しっかり踏み出された数週間になった。
これから、
デザイナーとしての夢だった装丁の仕事、講演、前田デザイン室のプロジェクト等、前田のスケジュールは更に忙しくなる予感しかない。
だが、新年に踏み出したこの一歩、
少しずつでも歩みを進めてくれることを、私たちは願っている。
頑張れ、たかし。
描いて、描いて、描きまくれ!!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私たち「情熱高志」編集部は、これからも「漫画家 まえだたかし」に密着し、情熱をもって描く彼の姿を書き記していきます。
あなたも私たちとともに、彼のまんが道を見守っていきませんか?
「情熱高志」は毎週水曜日21時に配信します。
次回の配信は、2月20日を予定しています。お楽しみに!
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